6月の上旬、色々調べてみて観光候補はいっぱいあったがどこに行くにも移動に時間がかかる。位置関係を何度も確認したが結局行きたいところ全てに行くのは無理だと判断した。
夕焼と星空をよこね田んぼで見てから高ボッチ高原に行って街の夜景を見ることに決めた。
どこに行くにも山道でカーブもアップダウンもきつい。だが景色はどこを走っても運転に集中できないほどに綺麗で見惚れてしまう。写真を撮りたかったがいちいち止まって撮影できるほど道は広くなかった。
昼間は日差しが強く、窓全開で運転していても汗をかくほど暑かった。一度よこね田んぼに着いたものの、汗を洗い流すため近くのお風呂を調べて山道をしばらく下った。
汗や汚れを洗い流しお風呂に浸かることで、溜まった疲れを癒してくれる旅の中で重要な役割の銭湯。
よこね田んぼから20分程の距離にある銭湯で名前は「天龍峡温泉交流館 ご湯っくり」料金は大人500円。中は小さいが内と外にお風呂が一つずつ。シャワーを浴びて軽くお風呂に浸かるには十分だった。
銭湯でさっぱりした後は、ゆっくり休憩しながらGoProでタイムラプスを取りながら仮眠もしていく。帰りの道のりが気が遠くなるほど遠い。お風呂に行く前は長野県はずっと狭い山道の運転が大変でハードに思え、一人で来たのは間違いかとも思ったが、風呂から上がった頃には疲れが緩和され、夜が待ち遠しくワクワクした。
一人でこんな距離を下道で丸一日近くかけ遠出して全ての計画を自分で立て実行する。すごい体験をすることができていると思えた。バカみたいだが私はこれが好きで楽しい。地元でぐだぐだ遊んでいるよりもいろんなところに出かけていろんな景色を見て、体験する。
一人旅は同乗者がいない分、人に気を使うことがなく、段取りが悪くたっていいし自分の行きたいところにだけ行けばいい。自分が見たい景色をいつまでも気の済むまで見ていられる。時に寂しくもなるが、それもまた良い。帰ってまた友人達と遊ぶのが一層楽しくなる。
タイムラプスを撮りながら夜になるまで車の中でのんびり待った。夜になり辺りが真っ暗になってから車を出て空を見上げてみたが、思い浮かべていた満点の星空はなかった。何か条件が合わなかったのか、星は少なく棚田を水面に映る光も少なかった。
たまたま道路を走り過ぎた車のライトが映り込み少し面白い写真が撮れた。夜になるまで一日中待ったが、あまり成果はなく帰りを急いでいたので早々に高ボッチ高原に向かった。